冬の悩み

家の中の温度差が心配?どの部屋の窓から見直すかを整理します

家の中の温度差が心配?どの部屋の窓から見直すかを整理します

暖かいリビングから廊下に出た瞬間の冷たさ。夜中にトイレへ立つときの寒さ。「親が心配だ」というご相談を、この季節にいただきます。

この記事では、家の中の温度差について、どの部屋から窓を見直すとよいのかを整理します。東海3県(愛知・岐阜・三重)に対応する一級建築士事務所「窓暮らし診療所」が、住まいの側でできることに絞ってお伝えします。

作成者 羽柴 良洋(株式会社友喜デザイン事務所 代表取締役/一級建築士・平成7年取得/屋号「窓暮らし診療所」) プロフィール

作成日 2026年10月2日 最終更新日 2026年10月2日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分

家の中の温度差は、どこで大きくなりますか?

暖房を使っていない場所と、外氣に接する面が多い場所です。廊下・脱衣所・トイレ・北側の寝室が挙がります。人が長くいないぶん暖房を入れず、それでいて冷えやすい条件がそろっています。

なお、はじめにお伝えしておきます。ヒートショックは体の状態や持病、その日の体調など、住まい以外の要因も関わる健康上の事がらです。当院は住まいを診る立場で、医学的な予防効果をお約束することはできません。健康上のご心配は、かかりつけの医療機関にご相談ください。

どの部屋から見直すとよいのですか?

温度差がもっとも大きい場所からです。ただし「どこが大きいか」は住まいによって違うため、思い込みで決めずに確かめることをおすすめします。

温度差が大きくなりやすい場所とそうでない場所を2列で対比した図 図1 温度差が大きくなりやすい場所と、そうでない場所 大きくなりやすい 大きくなりにくい 暖房を入れていない 外氣に接する面が多い(家の端・北側) 面積のわりに窓が大きい 扉を閉めたまま使う 毎日暖房を使っている 居室に囲まれた位置にある 窓が小さい、または断熱されている 人の出入りが多い 間取りは変えられませんが、暖房と窓は見直せる要素です。 条件は住まいの構造・向き・築年数によって異なります。現地で確認が必要です。 出典:窓暮らし診療所

確かめ方は簡単です。温度計を1つ持って、家の中を回ってみてください。リビングと、氣になる場所の差がどれくらいあるかが分かります。数字で見ると、思っていた場所と違うことがあります。

窓のない廊下やトイレは、どうすればよいですか?

その場所に窓がなくても、隣り合う部屋の温度が上がれば、扉を通じて伝わります。また、廊下に面した居室の窓の断熱性能が低いと、その部屋が冷えて廊下にも影響します。

温度差を小さくする3つの考え方を示した流れ図。暖める、逃がさない、つなげる 図2 温度差を小さくする3つの考え方 STEP 1 1. その場を暖める 小型の暖房を 使う時間だけ STEP 2 2. 逃がさない 窓から出ていく熱を 減らす STEP 3 3. つなげる 扉を開けて 暖かい空氣を回す 3つは組み合わせて使うもので、どれか1つを選ぶものではありません。 効果の出方は住まいの構造・暖房の能力によって異なります。効果を保証するものではありません。 出典:窓暮らし診療所

窓だけで決まる話ではないため、当院では全体を見たうえでご提案しています。「窓を替えれば家じゅうの温度差がなくなる」というご説明はしていません。

当院では、窓の状態・方角・熱のこもり方に加えて、家の構造や築年数による劣化、その土地の氣候風土まで見たうえで判断しています。カタログ上の性能ではなく「この家に、この工法は合うか」で見立てます。

効果が見込めない工事や過剰な工事はおすすめしていません。状況によっては「今は工事をおすすめしない」とお伝えすることもあります。

出典:出典:窓暮らし診療所「診る基準」(/usp/expertise/)

家じゅうの窓を替えないと、意味がありませんか?

そうとは限りません。内窓工事は部屋ごと・窓ごとに進められます。温度差がもっとも大きい場所から整えるという進め方もできます。

項目 内容 注記
工期の目安1窓あたり約1時間窓の大きさ・納まりにより変わります
工事の範囲壁を壊さない(内側に取り付け)住みながら施工できます
施工の単位部屋ごと・窓ごとに可能氣になる部屋から先に整えられます

出典:出典:窓暮らし診療所 /service/window/(工期の目安)

一度にすべてを替える必要はありません。一部屋断熱という選び方として、一番氣になる場所から始めて、温度計で確かめてから次を考えることもできます。当院では、その進め方をおすすめすることがあります。

工事の前に、できることはありますか?

あります。費用のかからない順に3つです。扉を開けて空氣を回す、使う前に暖めておく、温度計で差を把握する。これだけで変わる場所もあります。

01**扉を開ける**:暖かい部屋の扉を開けておくと、廊下やトイレへ空氣が回ります。ただし暖房の効きは落ちます

02**使う前に暖めておく**:入浴の15分前に脱衣所の暖房をつけるなど、使う時間に合わせて暖めます

03**温度計を置く**:氣になる場所に置いて、リビングとの差を見ます。数字で見ると判断しやすくなります

04**足元を暖める**:スリッパやマットで、床からの冷たさを和らげます

当院では、これらで足りる状態に対して工事をおすすめすることはしていません。まず試していただき、それでも差が大きい場所が残る場合に、窓を見るという順番です。

窓の断熱は、温度差にどう関わりますか?

窓から出ていく熱と入ってくる冷たさを抑えることで、その部屋の温度が下がりにくい条件に近づきます。それによって、部屋どうしの温度差が生まれにくくなります。

暖房でできることと断熱でできることを2列で対比した図 図3 暖房でできることと、断熱でできること 暖房でできること 断熱でできること その場の温度をすぐ上げる 使う時間だけ働かせられる 費用が抑えられる 止めると元に戻る 暖まりやすい部屋にする 暖まったあと冷めにくくする 常に働き続ける 工事の費用がかかる 両方を組み合わせる場合もあれば、暖房だけで足りる場合もあります。 効果の出方は住まいの条件・使い方によって異なります。効果を保証するものではありません。 出典:窓暮らし診療所

繰り返しになりますが、窓の断熱でできるのは温度差が生まれにくい条件に近づけることまでです。健康上の効果をお約束するものではありません。

東海エリアの相談は、誰が担当しますか?

東海3県(愛知・岐阜・三重)は、東海所長の松井が担当します。現地調査・お見積りは無料で、その場で契約をお願いすることはありません。公式LINEで窓の写真を送っていただくだけの簡単なお見積りにも対応しています。

出典:出典:窓暮らし診療所 /company/(体制)//faq/ Q1・共通CTA

窓の工事に補助金は使えますか?

性能基準を満たす内窓の設置は、国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象になり得ます。ただし対象製品・工事の要件と審査があり、対象になるかどうかは窓と製品の条件によって変わります。

この制度は住宅1戸あたり最大100万円が上限とされていますが、国の年度予算の上限に達すると受付が終了します。受給を保証する制度ではありません。最新の受付状況は公式サイトでご確認ください。

先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月13日確認)

交付申請は工事の完了・引渡しのあとに、登録された窓リノベ事業者が行います。お客様にお願いするのは必要書類のご用意程度です。

出典:出典:窓暮らし診療所 /usp/subsidy/ / 先進的窓リノベ2026事業 公式サイト

家の中の温度差チェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個大きな不安のある状態ではなさそうです。扉を開けて空氣を回す程度で足りることが多い段階です。
2〜3個まず温度計で差を測ってみてください。思っていた場所と違うことがあります。
4〜6個暖房や扉の工夫だけでは追いつかない場所があるかもしれません。本格的な冬に入る前に、一度診ておくことをおすすめします。

まず何から始めればよいですか?

氣になる場所の窓を1枚撮ってみてください。窓の大きさとサッシの種類、部屋の位置が分かると、暖房で足りるのか窓を見る段階なのか、おおよその見立てをお伝えできます。

当院では、現地調査とお見積りを無料で承っています。「相談だけでも大丈夫」という方も多く、公式LINEで窓の写真を送っていただくだけの簡単なお見積りにも対応しています。

出典:出典:窓暮らし診療所 /faq/ Q1・共通CTA

ご家族のことが心配で調べている方が多い相談です。住まいの側でできることと、そうでないことを分けてお伝えしますので、まずは状態を見るところからご相談ください。

家の中の温度差、どこから手を付けるか確かめてみませんか

現地調査・お見積りは無料です。公式LINEで窓の写真を送っていただくだけでも、おおよその見立てをお伝えできます。

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窓のリフォームでヒートショックを防げますか?
「防げます」とお伝えすることはできません。ヒートショックは体の状態や持病、その日の体調など住まい以外の要因も関わる健康上の事がらです。窓の断熱でできるのは、部屋どうしの温度差が生まれにくい条件に近づけることまでです。健康上のご心配はかかりつけの医療機関にご相談ください。

どの部屋から手を付ければよいですか?
温度差が大きくなりやすいのは、暖房を使っていない部屋と、外氣に接する面が多い部屋です。廊下・脱衣所・トイレ・北側の寝室などが挙がります。ただし住まいによって条件が違うため、現地で確かめてからご提案しています。

家じゅうの窓を替えないと意味がありませんか?
そうとは限りません。内窓工事は部屋ごと・窓ごとに進められます。温度差がもっとも大きい場所から整えるという進め方もできます。一度にすべてを替える必要はありません。

窓のない廊下やトイレはどうすればよいですか?
その場所に窓がなくても、隣り合う部屋の温度が上がれば、扉を通じて伝わります。また、廊下に面した居室の窓の断熱性能が低いと、その部屋が冷えて廊下にも影響します。窓だけで決まる話ではないため、全体を見たうえでの判断になります。

窓の工事に補助金は使えますか?
性能基準を満たす内窓の設置は、国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象になり得ます。ただしこれは省エネ性能の向上を目的とした制度です。要件と審査があり、国の年度予算の上限に達すると受付が終了します。