先進的窓リノベ2026事業のすべて 補助額・要件・申請の流れ
【2026年版】先進的窓リノベ2026事業のすべて
補助額・要件・申請の流れ
— 一級建築士が「窓ごとの補助額」の決まり方から解説します —
「最大100万円」と聞くけれど、うちはいくらなのか分からない。
先進的窓リノベ2026事業は、工事した窓1つずつに定額の補助額が決まっている制度です。だから「窓の枚数×大きさ×性能」が分かれば、おおよその金額は計算できます。
この記事では、制度の全体像と補助額の決まり方、そして見落としやすい「対象にならない例」まで、窓暮らし診療所が実務の目線で整理しました。
01先進的窓リノベ2026事業とは
正式名称は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」。環境省が所管し、既存住宅の窓・ドアを高断熱化するリフォームを支援する国の制度です。「みらいエコ住宅2026事業」「給湯省エネ2026事業」などと連携した住宅省エネ2026キャンペーンの一事業で、複数事業をまたいだワンストップ申請ができます。
02補助額は「3つの要素」で決まります
工事する窓1つごとの補助額は、次の3つの掛け合わせで決まります。工事費の何%、という決まり方ではありません。
要素① 建物の種類
戸建住宅/低層集合住宅(3階以下)/中高層集合住宅(4階以上)/非住宅建築物
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要素② 窓の性能区分(熱貫流率 Uw値)
P(SS)=Uw1.1以下/S=Uw1.5以下/A=Uw1.9以下。Uw値が低いほど高性能で、補助額も大きくなります
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要素③ 窓(ガラス)のサイズ
特大(G)/大(L)/中(M)/小(S)の4区分
性能区分とサイズは、製品ごとにメーカーが発行する「性能証明書」に記載されています。つまり、どの製品を選ぶかで補助額が変わるということです。
03「3つの処方箋」ごとの補助額(戸建住宅)
窓暮らし診療所がご提案する3つの工法それぞれについて、戸建住宅の1製品(ガラス交換はガラス1枚)あたりの補助額です。
① 内窓設置
既存窓の内側に、もう1枚窓を新設する工法。開口面から屋内側へ50cm以内に、平行に設置するものに限られます。区分はP(SS)とSの2つです。
| 性能区分 | 特大(4.0㎡〜) | 大(2.8〜4.0㎡) | 中(1.6〜2.8㎡) | 小(0.2〜1.6㎡) |
|---|---|---|---|---|
| P(Uw1.1以下) | 140,000円 | 89,000円 | 58,000円 | 36,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 76,000円 | 52,000円 | 34,000円 | 22,000円 |
② 窓交換(外窓交換・カバー工法)
既存の窓枠の上から新しい窓枠をかぶせて取り付ける工法。壁を壊さずにサッシごと入れ替えられるため、補助額も大きく設定されています。
| 性能区分 | 特大(4.0㎡〜) | 大(2.8〜4.0㎡) | 中(1.6〜2.8㎡) | 小(0.2〜1.6㎡) |
|---|---|---|---|---|
| P(Uw1.1以下) | 239,000円 | 188,000円 | 138,000円 | 89,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 156,000円 | 124,000円 | 92,000円 | 60,000円 |
| A(Uw1.9以下) | 116,000円 | 88,000円 | 66,000円 | 41,000円 |
③ ガラス交換
既存のサッシはそのままに、ガラスだけを複層ガラス等に交換する工法。サイズ区分の面積がガラス単位になるため、内窓・外窓とは基準が異なります。同じガラスでも、既存サッシの素材(木製・樹脂製 > 複合 > 金属製)によって性能区分が変わります。
| 性能区分 | 特大(2.0㎡〜) | 大(1.4〜2.0㎡) | 中(0.8〜1.4㎡) | 小(0.1〜0.8㎡) |
|---|---|---|---|---|
| P(Uw1.1以下) | 78,000円 | 52,000円 | 32,000円 | 11,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 53,000円 | 35,000円 | 23,000円 | 7,000円 |
| A(Uw1.9以下) | 41,000円 | 27,000円 | 18,000円 | 5,000円 |
※上表はいずれも戸建住宅の単価です。集合住宅・非住宅建築物では単価が異なります。また外窓交換には「はつり工法」もあり、工法によって金額が変わります。
04玄関ドアは「窓と同時」のときだけ対象です
断熱性能の高いドアへの交換(ドアに対する内窓設置を含む)は、他の窓の工事と同一の契約で、同時に申請する場合のみ本事業の補助対象になります。ドア単独では対象になりません。「玄関が寒い」というお悩みは窓とセットで考えると、制度上も有利になりやすい部分です。
05予算の消化状況は、公式サイトで毎日公開されています
この制度は、予算上限(100%)に達し次第、交付申請の受付が終了します。公式サイトでは予算に対する補助金申請額の割合が毎日午前中に更新されています。
予算に対する補助金申請額の割合(概算値)
18%
2026年8月21日 午前0時時点/公式サイト公表値
今のところ余裕はありますが、窓の工事は採寸から製品の製作、施工までに時間がかかります。冬の寒さが本格化してから駆け込みが増える傾向もあるため、「補助制度を知っているか」だけでなく「いつ動くか」も大切です。
06見落としやすい「対象にならない例」
現地調査でよく確認するのが、この部分です。工事の内容によっては、同じ「窓のリフォーム」でも補助対象から外れることがあります。
内窓/開口面と平行に設置しないもの、開口面から50cmを超えて設置するもの
内窓/既存の外窓1つに対して3つ以上の内窓を新たに取り付ける工事(既存ガラス面と同数の場合など、例外あり)
外窓交換/外壁等に新たに開口部を設ける工事、既存の開口部を拡張する工事
外窓交換/交換前のサッシの数より多く製品を設置する場合(既存と同数までが対象)
ガラス交換/ドアに付くガラスのみの交換
共通/過去の窓リノベ事業(先進的窓リノベ、同2024・2025事業)で補助金の交付を受けた開口部。また同一製品について複数の補助事業を重複して申請することはできません
07ご相談から補助金の還元までの流れ
08「補助額が最大の窓」が、いつも正解とは限りません
補助額の表を見ると、性能の高い製品ほど金額が大きいことが分かります。ただ、私たちが大切にしているのは金額の大小ではありません。
どの部屋の、どの窓から手をつけるのか。
その1枚で、暮らしのどの困りごとが軽くなるのか。
西日の強い部屋、朝いちばんに冷える脱衣所、結露の拭き取りが続く北側の窓。優先順位は、ご家庭ごとに違います。一部屋からでも、無理のない範囲から始められます。窓を変える目的は、窓を新しくすることではなく、今の暮らしの困りごとを改善することです。部屋の中の空氣が変われば、暮らし方も変わっていきます。
だから私たちは「窓屋さん」ではなく、窓と暮らしを診る「窓暮らし診療所」。建築歴38年の一級建築士が、窓と空氣の状態から診てご提案します。「うちはいくらになる?」そんなところから、お氣軽にご相談ください。
※補助制度について
掲載内容は2026年8月22日時点で先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで確認できる情報をもとにしています。補助額は戸建住宅の単価で、集合住宅・非住宅建築物では異なります。制度の要件・補助額・受付状況は変更されることがあり、予算上限に達した場合は期間内でも受付が終了します。実際の補助額は、対象製品の性能証明書に記載された性能区分とサイズにより確定します。
補助金の申請手続きや受け取り、お客様への還元は、登録された「窓リノベ事業者」が行います。一般消費者が直接申請することはできず、登録のない事業者との契約は補助対象になりません。
まずはお氣軽にご相談ください
「わが家はいくらの補助になるのか」だけのご相談でも構いません。
現地調査・お見積りは無料です。
受付時間 09:00〜17:00/メールでのご相談は madokurashi@gmail.com