夏の悩み

フローリングの日焼けはどう防ぐ?色の差が出る前にできること

フローリングの日焼けはどう防ぐ?色の差が出る前にできること

模様替えでラグをどけたら、そこだけ色が違っていた。ソファを動かしたら、床に四角い跡が残っていた。フローリングの日焼けは、氣づいたときにはもう差がついています。

この記事では、フローリングの色の差をどう防ぐかを、東海3県(愛知・岐阜・三重)に対応する一級建築士事務所「窓暮らし診療所」が整理します。窓でできること・できないことも、はっきり分けてお伝えします。

作成者 羽柴 良洋(株式会社友喜デザイン事務所 代表取締役/一級建築士・平成7年取得/屋号「窓暮らし診療所」) プロフィール

作成日 2026年9月14日 最終更新日 2026年9月14日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分

フローリングの日焼けは、どうすれば防げますか?

考え方は2つあります。当たる光を減らすか、当たり方の差をつくらないか。床全体を守りきるのは難しいため、後者のほうが現実的なことが多くあります。

フローリングの日焼け対策で守るという考え方と差をつくらないという考え方を2列で対比した図 図1 「守る」という考え方と、「差をつくらない」という考え方 当たる光を減らす 差をつくらない 外側の日よけでさえぎる カーテンを閉めておく 部屋が暗くなることがある 完全には防ぎきれない ラグや家具の位置を変える 数年に一度でも動かす 費用がかからない 境目がはっきり出にくくなる 床全体を守りきるのは難しいため、両方を組み合わせるのが現実的です。 変化のしかたは床材の種類・仕上げ・日の当たり方によって異なります。 出典:窓暮らし診療所

なぜ窓ぎわだけ色が変わるのですか?

光が当たる範囲が、時間帯と季節で決まっているためです。同じ部屋でも、日が差し込む位置には毎日同じだけ光が当たり、その外側にはほとんど当たりません。

9月以降は太陽の高度が下がるため、南や西に面した窓からは光が水平に近い角度で入ってきます。真夏より部屋の奥まで届くようになるため、当たる範囲が広がります。

フローリングに色の差がついていく流れを示した3段階の図。段階1は決まった範囲に毎日光が当たる、段階2は当たる場所だけ変化する、段階3は敷物をどけて差に氣づく 図2 床に色の差がついていく流れ(3段階) STEP 1 1. 毎日同じ範囲に当たる 時間帯と季節で 当たる場所が決まる STEP 2 2. その場所だけ変わる 当たる場所と当たらない 場所で差が出る STEP 3 3. 動かして氣づく ラグや家具をどけて 初めて差が見える 3の段階で初めて見えるため、進んでから氣づくことになりがちです。 変化の速さは床材の種類・仕上げ・日の当たり方によって異なります。 出典:窓暮らし診療所

カーテンを閉めておけばよいのですか?

光をさえぎる効果はあります。ただし閉めている間は部屋が暗くなり、窓ぎわに入った熱はカーテンの内側に残ります。昼間も使う部屋では、この折り合いが難しくなります。

01**外側でさえぎる**:すだれ・外付けの日よけ・シェード。光と熱がガラスに届く前に止められます

02**室内側でさえぎる**:カーテン・ブラインド。手軽ですが、閉めると部屋が暗くなり、入った熱は室内側に残ります

03**敷物と家具を動かす**:数年に一度でも位置を変えると、境目がはっきり出にくくなります

04**窓の仕様を変える**:外から入る熱を抑えられます。ただし日焼けを止めることを目的とした工事ではありません

「全部を守る」という発想だと、結局カーテンを閉め切ることになり、部屋の使い勝手が落ちます。差をつくらないという方向のほうが、暮らし方を変えずに済むことが多くあります。

窓の工事は、日焼けに効きますか?

ここは正直にお伝えします。遮熱タイプのガラスは日射熱を反射するもので、日焼けを止めることを目的とした製品とは役割が異なります。「日焼けしなくなる」というご説明はしていません。

窓の工事で変わることと変わらないことを2列で対比した図。変わるのは外から入る熱や冷房の効き。変わらないのは日焼けを完全に止めることやすでについた色の差 図3 窓の工事で変わることと、変わらないこと 窓の工事で変わること 窓の工事で変わらないこと 外から入る熱が減る 夕方の冷房の効きが変わる 冬の結露が出にくい条件に近づく 窓ぎわの温度差が小さくなる 日焼けが完全に止まるわけではない すでについた色の差は戻らない 直射日光そのものはさえぎれない 床材の劣化そのものは扱えない 「暑い」で困っているのか「焼ける」で困っているのかで、選ぶ手段が変わります。 効果の出方は製品・住まいの条件によって異なります。効果を保証するものではありません。 出典:窓暮らし診療所

一方で、日の当たる部屋は夕方に暑い、冷房が効かないという悩みを抱えていることがほとんどです。こうした熱の側の困りごとには窓の断熱が効きます。目的を分けると、必要な工事かどうかが見えてきます。

当院では、窓の状態・方角・熱のこもり方に加えて、家の構造や築年数による劣化、その土地の氣候風土まで見たうえで判断しています。カタログ上の性能ではなく「この家に、この工法は合うか」で見立てます。

効果が見込めない工事や過剰な工事はおすすめしていません。状況によっては「今は工事をおすすめしない」とお伝えすることもあります。

出典:出典:窓暮らし診療所「診る基準」(/usp/expertise/)

床材そのものについては、どこに相談すればよいですか?

当院は窓を診る立場で、床材の施工そのものは承っておりません。表面を削って仕上げ直せるかどうかは、床材の種類と状態によって変わります。

「この材は何年で変わる」といった数値も、当院からお伝えすることはしていません。床材のカタログか、施工した事業者にご確認ください。窓の側でできることについては、当院でお答えできます。

窓の工事は、どれくらいかかりますか?

内窓を足す工法であれば、工期の目安は1窓あたり約1時間です。壁を壊さないため住みながら施工でき、日の当たる部屋だけといった進め方もできます。

項目 内容 注記
工期の目安1窓あたり約1時間窓の大きさ・納まりにより変わります
工事の範囲壁を壊さない(内側に取り付け)住みながら施工できます
施工の単位部屋ごと・窓ごとに可能氣になる部屋から先に整えられます

出典:出典:窓暮らし診療所 /service/window/(工期の目安)

窓の工事に補助金は使えますか?

性能基準を満たす内窓の設置は、国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象になり得ます。ただし対象製品・工事の要件と審査があり、対象になるかどうかは窓と製品の条件によって変わります。

この制度は住宅1戸あたり最大100万円が上限とされていますが、国の年度予算の上限に達すると受付が終了します。受給を保証する制度ではありません。最新の受付状況は公式サイトでご確認ください。

先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月13日確認)

交付申請は工事の完了・引渡しのあとに、登録された窓リノベ事業者が行います。お客様にお願いするのは必要書類のご用意程度です。

出典:出典:窓暮らし診療所 /usp/subsidy/ / 先進的窓リノベ2026事業 公式サイト

なお、この制度は省エネ性能の向上を目的としたもので、日焼け対策のための制度ではありません。対象になるのは断熱性能を高める工事です。

東海エリアの相談は、誰が担当しますか?

東海3県(愛知・岐阜・三重)は、東海所長の松井が担当します。現地調査・お見積りは無料で、その場で契約をお願いすることはありません。公式LINEで窓の写真を送っていただくだけの簡単なお見積りにも対応しています。

出典:出典:窓暮らし診療所 /company/(体制)//faq/ Q1・共通CTA

床の日焼けチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個大きな不安のある状態ではなさそうです。ときどき敷物の位置を変えるだけでも差は出にくくなります。
2〜3個当たり方を見直す段階です。まず敷物と家具の位置、外側の日よけから試してみてください。
4〜6個日焼けだけでなく熱の問題も重なっている可能性があります。無料の現地調査で状態を確かめる価値があります。

まず何から始めればよいですか?

日が差し込んでいる時間帯の床を1枚撮ってみてください。どこまで光が届いているか、窓の大きさと向きが分かると、日よけで足りるのか窓を見る段階なのか、おおよその見立てをお伝えできます。

当院では、現地調査とお見積りを無料で承っています。「相談だけでも大丈夫」という方も多く、公式LINEで窓の写真を送っていただくだけの簡単なお見積りにも対応しています。

出典:出典:窓暮らし診療所 /faq/ Q1・共通CTA

床の色は、戻すより守るほうが手間がかかりません。秋のうちに当たり方を確かめておくと、来年の同じ時期に慌てずに済みます。

その部屋の日差し、日よけで足りるか確かめてみませんか

現地調査・お見積りは無料です。公式LINEで窓の写真を送っていただくだけでも、おおよその見立てをお伝えできます。

LINEで写真を送って見積もりを相談する

ラグをどけたら、そこだけ色が違いました。戻りますか?
木の表面の色は、日に当たることで少しずつ変化します。元に戻すとなると、床材の種類によっては表面を削って仕上げ直すという方法もありますが、費用と手間がかかります。床材の状態によって可否が変わるため、まずは床の施工に詳しい事業者にご相談ください。

無垢材と複合材で、日焼けの出方は違いますか?
素材によって変化のしかたは異なります。ただし当院は床材を扱う立場ではないため、「この材は何年で変わる」といった数値をお伝えすることはしていません。床材のカタログや施工した事業者にご確認ください。

窓の工事をすれば、日焼けは止まりますか?
止まるとはお伝えできません。遮熱タイプのガラスは日射熱を反射するもので、日焼けを止めることを目的とした製品とは役割が異なります。窓の工事で変わるのは、主に熱の入り方です。

家具の位置を変えるだけで違いますか?
費用をかけずにできる、もっとも確実な方法のひとつです。ラグやカーペットを敷いている場合、数年に一度でも位置を変えると、色の境目がはっきり出にくくなります。「全部を守る」より「差をつくらない」という考え方です。

窓の工事に補助金は使えますか?
性能基準を満たす内窓の設置は、国の「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象になり得ます。ただしこれは省エネ性能の向上を目的とした制度で、日焼け対策のための制度ではありません。要件と審査があり、国の年度予算の上限に達すると受付が終了します。